专利摘要:
本発明は、ジオールと、ブタジエンのヒドロシアン化によるアジポニトリルの製造の際の副産物として得られるジニトリル化合物の混合物から誘導される二酸混合物とを反応させることによって得られたポリエステルポリオールから製造されるポリウレタンフォームに関するものである。
公开号:JP2011511115A
申请号:JP2010544667
申请日:2009-01-22
公开日:2011-04-07
发明作者:エドソン・レム・ロドリゲス;ジャン−クロード・マストー
申请人:ロディア オペレーションズRhodia Operations;
IPC主号:C08G18-42
专利说明:

[0001] 本発明は、ジオール単量体と二酸単量体との重合によって得られたポリエステルポリオールから製造されたポリウレタンフォームに関するものであり、ここで、二酸単量体は、ブタジエンのヒドロシアン化によりアジポニトリルを製造する際の副生成物として得られるジニトリル化合物の混合物から合成される。]
背景技術

[0002] ポリウレタンフォームは多くの用途に使用されている。例えば、靴のソール及びインターナルソール又はミッドソールの製造が挙げられる。]
[0003] これらのフォームの用途によれば、これらは、ポリエステルポリオール及びポリイソシアネートの合成のために特定の出発材料を使用することを要する所定の特性を示さなければならない。例えば、特に履物類の分野において使用されるポリウレタンフォームは、グリコールやジエチレングリコールなどのジオール単量体と、アジピン酸などの二酸単量体とから合成されたポリエステルポリオールを基礎物質として使用することによって得られる場合が多い。他の用途については、二酸混合物、すなわちアジピン酸、グルタル酸及びコハク酸からなる二酸単量体から得られたポリエステルポリオールを使用することも可能である。この二酸混合物は、シクロヘキサンの酸化によるアジピン酸の製造プロセスで得られる副生成物である。]
[0004] 新規な特性を有するフォームを得るため及び/又は既知の用途に好適な特性を有するポリウレタンフォームを製造することのできる出発材料の選択肢を広げるために、ポリウレタン、特にポリウレタンフォームを製造するための新規な化合物又は物質を見出す要望が依然として存在する。]
[0005] 特にヘキサメチレンジアミン及びカプロラクタム(ポリアミド製造用の単量体)を合成する際に使用される主要な化学中間体であるアジポニトリルをブタジエンのヒドロシアン化によって製造すると、大部分が分岐したジニトリル化合物、例えば2−メチルグルタロニトリルやエチルスクシノニトリルを含むジニトリル副生成物流が生じる。この分岐ジニトリル化合物の混合物は、アジポニトリルから分離するための蒸留によって得られる。この分離が完了できない場合には、分岐ジニトリル化合物の混合物は、少量のアジポニトリルも含む。]
[0006] これらの副生成物又は混合物に付加価値を与えるために、いくつかの解決策が提案されてきた。この提案の一つは、特に、特定のポリアミドを製造する際の単量体として使用されるメチルペンタメチレンジアミン(MPMD)を製造するために、ジニトリル化合物を水素化して第一アミンを与えることからなる。この方法には、メチルグルタロニトリル又はメチルペンタメチレンジアミンのいずれかを精製する工程が必要である。]
[0007] 産業界では、これらの副生成物に、燃焼による蒸気又はエネルギーとしての付加価値を与えている。しかしながら、この燃焼は、生成した窒素酸化物を除去するためのガス処理を必要とする場合が多く、かつ、大気に排出される二酸化炭素ガスを生成する。]
[0008] したがって、これらのジニトリル化合物又はジニトリル混合物に付加価値を与え、しかも、これらを、利用可能でかつ経済的に利益のある化学化合物を与えるように転化させる新規な方法を知見する大きな需要と要望が存在する。]
[0009] 特に言及しない限り、以下に与えるパーセンテージ及び部は重量を基準に表すものとする。]
発明が解決しようとする課題

[0010] 本発明の目的の一つは、具体的には、上記分岐ジニトリル化合物の混合物を転化することにより生じる出発材料で得られるポリエステルポリオールから製造されたポリウレタンフォームを提供することである。これらのポリウレタンフォームは、従来技術のポリウレタンフォームの特性に匹敵する特性を有する。]
課題を解決するための手段

[0011] この目的のために、本発明は、
a)少なくとも1種のポリイソシアネートと、b)ジオール単量体と二酸単量体との重合により生成された少なくとも1種のポリエステルポリオールとを反応させることによって得ることができるポリウレタンフォームの製造方法において、
該二酸単量体は、少なくとも1種の二酸混合物(以下、混合物Mという)であってその重量による組成が
メチルグルタル酸(MGA):50〜99%
エチルコハク酸(ESA):0〜30%
アジピン酸(AA):0〜50%
であるものを含む、ポリウレタンフォームの製造方法を提供する。]
[0012] また、本発明は、このようにして製造されたポリウレタンフォームに関するものでもある。]
[0013] 二酸単量体として使用される二酸混合物において、該二酸の全て又は一部は、無水物の状態であることができる。]
[0014] 好ましくは、二酸混合物又は混合物Mは、次の組成(重量基準)を有する:
メチルグルタル酸(MGA):75〜95%、有利には80〜95%
エチルコハク酸(ESA):0〜12%、有利には0〜10%
アジピン酸(AA):0〜20%、有利には5〜15%。]
[0015] ポリエステルポリオールの合成のために使用される二酸単量体は、他の二酸、例えば、アジピン酸、フタル酸、アジピン酸の製造によって生じるグルタル酸/コハク酸/アジピン酸の混合物なども含むことができる。]
[0016] 本発明によれば、上記混合物Mは、ニトリル官能基の加水分解によって酸を与えるようにジニトリル化合物の混合物(以下、混合物Nという)を転化させることによって得られる。このジニトリル化合物の混合物Nは、有利には、ブタジエンの二重ヒドロシアン化によりアジポニトリルを製造する方法において分離及び回収される分岐ジニトリル化合物である。]
[0017] つまり、例として、この混合物Nは、
2−メチルグルタロニトリル(MGN):80〜85%
エチルスクシノニトリル(ESN):8〜12%
アジポニトリル(AdN):3〜5%
を含む。100%になるまでの残部は各種不純物に相当する。]
[0018] 二酸混合物は、ジニトリル混合物を構成する化合物を転化させることによって製造される。この転化は、いくつかの方法で実施できる。例えば、2つの方法を以下で簡単に説明する。]
[0019] 第1の方法によれば、ニトリル官能基のカルボキシル官能基への転化は、ニトリル化合物と溶液の状態の塩基性ヒドロキシル化合物とを80〜200℃、好ましくは80〜150℃の温度の溶媒中で反応させることで得られる。形成されたアンモニアは除去される。得られた塩と無機酸とを反応させ、そして形成された二酸を分離し回収する。このような方法は、例えば、仏国出願第2902095号に記載されている。この塩基性ヒドロキシル化合物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物である。有利には、この塩基性ヒドロキシル化合物の水溶液を使用する。該水溶液中における塩基性化合物の濃度は、有利には5〜30重量%である。塩基性ヒドロキシル化合物は、ニトリル官能基をカルボキシル官能基に転化するのに必要な化学量論量に対して、3〜20%過剰、有利には3〜10%過剰で使用される。この反応は、大気圧下において、有利には溶媒(例えば水)を還流させるのを可能にする温度で、又は形成されたアンモニアを除去しつつ若しくはこの形成されたアンモニアを除去することなく加圧下で実施される(アンモニアは、反応媒体中に少なくとも部分的に溶解しているであろう)。好適な無機酸としては、硫酸、塩酸、3以下のpKaを有する有機酸又はそれらの混合物が挙げられる。]
[0020] また、ニトリル官能基を酸官能基に転化させるための別法に従って、混合物Mを構成するジカルボン酸を得ることも可能である。この方法は、2006年11月24日に出願された非公開仏国特許出願第0610302号に記載されるように、混合物Nを形成する化合物のニトリル官能基を水和させてアミド化合物を形成させ、そして、アミド官能基を加水分解させてカルボキシル官能基を得ることからなる。]
[0021] 簡単に言えば、この方法によれば、二酸混合物Mは、
a)メチルグルタロニトリル(MGN)、エチルスクシノニトリル(ESN)及びアジポニトリル(AdN)を含む対応混合物Nを水和させてアミド官能基を得、
b)該アミド官能基を加水分解してカルボキシル官能基を得ること
によって製造される。]
[0022] 水和工程は、無機強酸の存在下で水和されるニトリル官能基1モル当たり1〜1.5モルの水を、反応媒体を液体の状態に維持するのを可能にする温度で使用することによって、無機強酸の存在下で水と反応させることにより実施される。加水分解工程は、加水分解されるアミド官能基1モル当たり1〜10モルの水及び加水分解されるアミド1モル当たり少なくとも1モルのプロトンに相当する無機強酸量(プロトンで表す)を使用することによって、撹拌しながら実施される(反応媒体の温度は、該反応媒体を液体の状態に維持するように決定される)。形成されたジカルボン酸は、反応媒体を、該反応媒体の沈降による分離のために、形成されたジカルボン酸及び/又は形成された塩の融点を超える温度に撹拌することなく維持し、カルボン酸を含む上相を分離することによって回収される。]
[0023] このようにこれらの様々な方法によって得られたジカルボン酸は、有利には、通常の技術、すなわち結晶化、蒸留、純化などによって精製される。]
[0024] また、いくつかの二酸を分離し、それによって、上記ジニトリル化合物の転化プロセスにより得られた混合物の重量組成を変更することを可能にする方法によってこの二酸混合物を処理することも可能である。例えば、欧州特許第0687663号に記載された二酸の分離方法を使用することができる。これは、二酸を無水物の形態に転化させ、次いでこの無水物を蒸留により分離することからなる。この方法を使用することにより、特にエチルコハク酸の無水物及び/又はアジピン酸の無水物を分離し、そして高濃度のメチルグルタル酸無水物を含む混合物を回収することが可能になる。この混合物は、そのまま使用してもよいし、酸の状態に再形成させた後に使用してもよい。]
[0025] ポリエステルポリオールは、例えば、エステル化の第1工程及び重縮合の第2工程という2つの工程を含む製造方法に従って得られる。]
[0026] エステル化工程は、混合物Mの二酸とポリオール、好ましくはジオール及び/又はポリエーテルジオール、例えば、エチレングリコール及びジエチレングリコールの混合物とを、1.2〜1.5のジオール/二酸モル比で混合させることによって実施される。
好適なジオールは、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、トリメチルプロパノール及びビスフェノールよりなる群から選択され、ここで、該ポリエーテルジオールは、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及び1,1,3−トリメチルトリエチレンジオールよりなる群から選択される。]
[0027] この第1工程の反応温度を、この反応の進行中に徐々に上昇させる。例えば、反応の開始は160℃の温度で実施して、反応の終了時には220℃の温度に到達させる。]
[0028] 重縮合第2工程は、チタン酸テトラブチル(TBT)のような触媒を、関与する二酸の重量に対して0.003%の重量濃度で転化することにより実施される。重合温度は、10〜20mbarの圧力下において200℃である。]
[0029] 得られたポリエステルポリオールは、ヒドロキシル官能基をアルコキシド官能基に転化させるための、ポリオール1グラム当たりの水酸化カリウムのmg数に相当するヒドロキシル数(IOH)及び1gのポリオールを中和するのに必要なKOHのmg数を表す酸数(IA)によって特徴付けられる。]
[0030] また、ポリエステルポリオールは、粘度及びその分子量によっても特徴付けられる。]
[0031] 有利には、カルボイミド、例えばシアナミド;水素シアナミド;カルボイミド;シアノゲンアミド;アミドシアノゲンなどの、エステル官能基の加水分解を制限又は禁止する添加剤がポリエステルポリオールに添加される。]
[0032] また、ポリエステルポリオールに、紫外線に対して安定化する添加剤、例えばヒンダードアミン、酸化防止剤、難燃剤などを添加することが有益であるとも考えられる。]
[0033] ポリウレタンフォームの機械的性質を改変させるためには、分散粒状無機充填剤を添加することが有益であると考えられる。]
[0034] 好適な粒状無機充填剤としては、例えば、60μm未満、好ましくは20μm未満、さらに好ましくは10μm未満のサイズの粒子を有する充填剤が挙げられる。]
[0035] 例として、好適な充填剤としては、例えば、アルミノシリケート、シリカ、沈降により得られたシリカ、酸化チタン、タルク、カオリン又は炭酸カルシウムから形成される粉末が挙げられる。]
[0036] 好ましい実施形態によれば、これらの無機充填剤は、ポリイソシアネートとの反応前にポリエステルポリオール中に分散状態で存在する。この無機充填剤の分散体は、該分散体をポリエステルポリオールに添加することによって又はポリエステルポリオールの重合用媒体に添加することによって得ることができる。また、ポリエステルポリオールの製造プロセスに添加する前に、無機充填剤をポリオール単量体に分散させることも可能である。さらに有利には、無機充填剤は、重合プロセスに供給する前に二酸混合物Mと混合させることができる。]
[0037] ポリオールへの懸濁液中における無機充填剤の量、ポリエステルポリオールへの懸濁液中における無機充填剤の量又は二酸との混合物としての充填剤の量は、ポリウレタンフォーム中における望ましい無機充填剤濃度に従って選択される。例えば、二酸との混合物において1〜80重量%の充填剤濃度を使用できる。]
[0038] 本発明のポリウレタンは、従来の通常の方法に従って得られる。例えば、本発明のポリエステルポリオールと随意に鎖延長剤及びポリイソシアネートとをフォーム形成剤又は発泡剤及び触媒の存在下で混合させる。]
[0039] フォーム形成剤としては、水、炭化水素、クロロフルオロカーボン又はヒドロフルオロカーボンを単独で又は混合物として使用することができる。水が好ましいフォーム形成剤又は発泡剤である。]
[0040] 本発明に好適な触媒としては、第三級アミン、例えば1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N’,N,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン、トリメチルアミノエチルピペラジン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ビス(ジメチルアミノアルキル)ピペラジン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジエチルベンジルアミン、ビス(N,N−ジエチルアミノアルキル)アジペート、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、N,N−ジメチル−β−フェニルエチルジアミン、1,2−ジメチルイミダゾール、2−メチルイミダゾールなどが挙げられる。有機金属化合物、例えばジブチル錫ジラウレート、オレイン酸錫、ナフテン酸コバルト又はナフテン酸鉛などの他の触媒を使用することができる。]
[0041] 他の添加剤、例えば、セルのサイズ及び形状の調節剤、顔料、着色剤又は酸化防止剤が添加できる。]
[0042] 混合物を型に注入してポリウレタンフォームを形成し、そして、例えばソールなどの所望の形状を有する物品を得る。]
[0043] フォーム形成剤の量、例えば水の量を調節することによって、様々な密度、例えば0.1〜0.9g/cm3、有利には0.2〜0.5g/cm3を有するフォームを得ることが可能である。]
[0044] 本発明のポリウレタンフォームは、従来技術のポリウレタンフォーム特性に類似する好適な特性を有する物品、特にジオール単量体及びアジピン酸から製造されたポリエステルポリオールにより得られたものを製造するのを可能にする。これらの特性は、次の実施例に例示している。]
[0045] これらの特性のうち、基準法DIN53543に従って決定される引張強度、基準法DIN53543に従って測定される破断点伸び及び基準法ASTMD3574−95に従って測定される引裂強度が重要である。]
[0046] 所定の用途にとっては他の特性も重要である。例えば、耐摩耗性は基準法DIN53516に従って決定される。成形中の収縮は基準法ASTMD3851に従って測定され、圧縮永久歪み(CS)は基準法ASTM D395に従って測定され、弾性は基準法ASTM D1054に従って測定される。]
[0047] 本発明の利点及び詳細は、単なる例示としていかなる限定もなしに与えられる以下の実施例を考慮すれば、さらに明らかになるであろう。]
[0048] 塩基性加水分解によるジニトリル混合物Nからの二酸の製造
ブタジエンのヒドロシアン化によるアジポニトリルの製造方法から得られたジニトリル化合物の混合物Nの108gを、予め80℃に加熱しておいた15%水酸化ナトリウム水溶液560gに撹拌しながら30分にわたり添加する。]
[0049] ジニトリル化合物の混合物Nは次の組成(重量基準)を有する:
メチルグルタロニトリル(MGN):84.2%
エチルスクシノニトリル(ESN):11%
アジポニトリル(AdN):4%
100%になるまでの残部は各種不純物に相当する。]
[0050] その後、この混合物を還流させるために加熱し、そしてこの温度で約7時間にわたり保持する。放出されたアンモニアを回収し、閉じこめる。この反応の進行を塩酸溶液による電位差滴定で監視する。この滴定により、この滴定中に観察されるpHの様々な急上昇に対応して、水酸化ナトリウムの残留量、溶解したアンモニアの量及び塩化したカルボキシル官能基の量を決定するのが可能になる。その後、この反応媒体を周囲温度にまで冷却し、80gの水を添加してから105gの98%硫酸で実施する。この水溶液のpHは約3である。]
[0051] その後、水性相を200mLのMTBE(メチルt−ブチルエーテル)により40℃で3回抽出する。複数の有機相を一緒にし、その後、MTBEを蒸留する。141.6gの二酸が約98.5%の純度(電位差滴定で決定)で得られる。]
[0052] 得られた二酸混合物をバッチ式蒸留で蒸留する。揮発性化合物を含む第1頂部留分を除去した後に、メチルグルタル酸及びエチルコハク酸を含む第1留分を一緒にして例1を実施するために使用する第1試料を形成し、中間留分の混合物を使用して例2を実施し、最終留分は、例3を実施するために使用する、より高い割合のアジピン酸を含む第3混合物を構成する。]
[0053] 二酸混合物の第2バッチを上記手順に従って製造する。MTBE溶媒の抽出後に得られた混合物の一部分を連続蒸留で蒸留した;揮発性化合物の除去後の留分を使用して例4を実施すると共に、二酸混合物の他の非蒸留部分を使用して例5を実施する。]
[0054] 上記二酸の各種混合物の重量組成を以下の表1に示す。]
[0055] ]
[0056] ポリエステルポリオールの製造
上記表において定義した二酸の混合物を60/40のMEG/DEGモル比に従うMEGグリコール及びDEGグリコールの混合物を添加することによってエステル化する(グリコール/二酸モル比は1.30である)。エステル化後に、重合反応を、0.03g/kgの錫触媒の添加後、約200℃で約13時間にわたり実施する。]
[0057] 得られた5種のポリエステルポリオールは、以下の表2にまとめる物理化学的特性を有する。]
[0058] ]
[0059] ポリウレタンフォームの製造
ポリウレタンフォームを、上記表2に記載した5種のポリエステルポリオール(例1〜5)から得る。以下の表3に列挙した物質を混合させ、これらの物質を射出成形機に注入し、そして表4に示される条件に従って型内で成形することによって得る。NCO/OHモル比は、例1のポリオールについては1.02、例2のポリオールについては1.00、例3のポリオールについては0.98、例4のポリオールについては0.99、例5のポリオールについては0.96である。]
[0060] ]
[0061] ]
[0062] 得られたポリウレタンフォームの特性を上記基準法に従って決定する。以下の表5にまとめる。]
実施例

[0063] 表5は、本発明に従うポリエステルポリオール(例1〜5)から製造された5種のポリウレタンフォームが産業界(特に履物業界)において普通に使用されているポリウレタンフォームの物性よりも高い及びそれに匹敵するレベルの物性を有することを明らかにしている。]
权利要求:

請求項1
次の物質:a)ポリイソシアネート、及びb)ポリオール単量体及び二酸単量体の混合物を重合させることによって得られるポリエステルポリオールを反応させることにより得ることができ、該二酸単量体が次の重量組成を有する少なくとも1種の二酸混合物からなることを特徴とするポリウレタンフォーム:メチルグルタル酸(MGA):50〜99%エチルコハク酸(ESA):0〜30%アジピン酸(AA):0〜50%。
請求項2
前記二酸混合物Mが次の重量組成を有することを特徴とする、請求項1に記載のフォーム:メチルグルタル酸(MGA):75〜95%エチルコハク酸(ESA):0〜12%アジピン酸(AA):0〜20%。
請求項3
前記二酸混合物Mが次の重量組成を有することを特徴とする、請求項2に記載のフォーム:メチルグルタル酸(MGA):80〜95%エチルコハク酸(ESA):0〜10%アジピン酸(AA):5〜15%。
請求項4
前記混合物Mの二酸が部分的に又は完全に無水物の形態にあることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のフォーム。
請求項5
前記ポリオール単量体がジオール及びポリエーテルジオールよりなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のフォーム。
請求項6
前記二酸混合物Mが、2−メチルグルタロニトリル(MGN)、エチルスクシノニトリル(ESN)及びアジポニトリル(AdN)を含む混合物Nから、溶液状の塩基性ヒドロキシル化合物を溶媒中において80〜200℃の温度で反応させ、形成されたアンモニアを除去し、そして得られた塩と無機酸とを反応させることによって得られたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のフォーム。
請求項7
前記二酸混合物Mが、a)2−メチルグルタロニトリル(MGN)、エチルスクシノニトリル(ESN)及びアジポニトリル(AdN)を含む混合物Nを水和させてアミド官能基を得、そしてb)該アミド官能基を加水分解してカルボキシル官能基を得ることによって製造されたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のフォーム。
請求項8
前記水和工程が、無機強酸の存在下で水和されるニトリル官能基1モル当たり1〜1.5モルの水を、反応媒体を液体の状態に維持するのを可能にする温度で使用することにより、無機酸の存在下に水と反応させることによって実施されたことを特徴とする、請求項7に記載のフォーム。
請求項9
前記加水分解工程が、加水分解されるアミド官能基1モル当たり1〜10モルの水及び加水分解されるアミド1モル当たり少なくとも1モルのプロトンに相当する無機強酸量(プロトンで表す)を使用することによって、撹拌しながら実施された(反応媒体の温度は、該反応媒体を液体の状態に維持するように決定される)ことを特徴とする、請求項7又は8に記載のフォーム。
請求項10
形成されたジカルボン酸が、前記反応媒体を、該反応媒体の沈降による分離を可能にするために、形成された二酸及び/又はその塩の融点よりも高い温度で撹拌することなく保持し、二酸を含む上部相を分離することによって回収されたことを特徴とする、請求項7〜9のいずれかに記載のフォーム。
請求項11
前記ジニトリル化合物の混合物Nがブタジエンの二重ヒドロシアン化によるアジポニトリルの製造方法から得られた混合物であることを特徴とする、請求項6〜10のいずれかに記載のフォーム。
請求項12
前記ジオールがエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、トリメチルプロパノール及びビスフェノールよりなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載のフォーム。
請求項13
前記ポリエーテルジオールがジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及び1,1,3−トリメチルトリエチレンジオールよりなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のフォーム。
請求項14
前記ポリウレタンフォームが分散粒状無機充填剤を含むことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のフォーム。
請求項15
前記分散粒状無機充填剤が60μm未満のサイズの粒子を有することを特徴とする、請求項14に記載のフォーム。
請求項16
前記分散粒状無機充填剤が20μm未満のサイズの粒子を有することを特徴とする、請求項15に記載のフォーム。
請求項17
前記分散粒状無機充填剤が10μm未満のサイズの粒子を有することを特徴とする、請求項16に記載のフォーム。
請求項18
前記分散粒状無機充填剤が、アルミノシリケートから形成された粉末、シリカから形成された粉末、シリカ、特に沈降により得られたシリカから形成された粉末、酸化チタンから形成された粉末、タルクから形成された粉末、カオリンから形成された粉末及び炭酸カルシウムから形成された粉末より選択されることを特徴とする、請求項14〜17のいずれかに記載のフォーム。
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